更年期1(ホルモン)

シリーズ14記事目の今回からは、症状別の対策です。以前に書いた症状別シリーズはA4用紙1枚に収める形で書いていましたが、ここではもう少し掘り下げて書いていきます。


更年期とは、一般的には閉経を挟んだ前後10年(おおよそ40歳~60歳)を指し、様々な症状が出てきます。この時期の身体には脳と卵巣の連携が上手くいかないという側面と、身体のホルモンバランスが変化していくのについていけないという側面があり、これらを解説します。


前者の脳と卵巣の連携から解説します。更年期の方のエストロゲン・プロゲステロン・脳下垂体からの指令ホルモンのグラフを見てみると、脳下垂体からの指令ホルモンに卵巣が反応できず、エストロゲン・プロゲステロンが分泌できていない状況があります。そうすると、脳下垂体の指令は度々、催促するように働きます。


つまり更年期とは脳と卵巣との連携が上手くいかないために、脳下垂体に負担がかかる状況です。その脳下垂体に指令を出す視床下部にも負担がかかるのですが、視床下部は自律神経もコントロールしているので、自律神経のコントロールにも影響が出て、様々な不調が出てしまいます。そのため、足もみでは親指にある反射区の{脳下垂体}{大脳}{小脳・脳幹}は更年期に重要だと考えられます。


また、なぜ卵巣が反応できないかという問題では、{卵巣}自体の状態に加え、冷えなども関連してきますので、「骨盤の冷え」の記事に出てきました{そけい部}{仙骨}{尾骨}などをケアすると良い方もいらっしゃいます。


ホルモンバランスの変化についていけないという側面については、次回にします。